12/9   「ブラック企業ビジネス」

Category - ブラック企業問題, 書評 作成者:友弘 克幸

今野晴貴さんの「ブラック企業ビジネス」(朝日新書)を読みました。

 

ドラマ「ダンダリン」で、労働法の規制の「抜け穴」、つまり脱法行為を

指南して儲けようとする悪徳社労士が登場して話題になっていますが、

そういった「ブラック士業」の実態を告発するとともに、

そういったブラック士業が「ビジネス」として登場した背景を分析されています。

 

ちなみに、ここでいう「ブラック士業」の中には、「弁護士」も含まれています。

(ここではこれ以上詳しく書けないので、

関心のある方はぜひ本書を当たってください。)

 

個人的には、終章の

「ブラック企業から身を守るためにできる、3つのこと」

という箇所が特に印象に残りました。

 

「こうしたワークルール教育で教えるべきことは3つだけである。

 一つは、『自分を責めないこと』。

・・・第二に、『勤務記録を付けること』だ。

・・・第三に、『専門家に相談する』こと。」

 

なぜ印象に残ったかというと、

ワークルール教育というと、何となく、

「労働法の基礎知識を教えること」というイメージを抱きがちで、

自分もそう思っていたからです。

 

たとえば、労働時間は1日8時間・週40時間と上限が決まっています、とか、

仕事上のミスで会社に損害を与えたとしても、賃金から一方的に

損害賠償金を差し引くことは認められていません、とか、

解雇には合理的な理由が必要とされています、とか。

 

もちろん、そういった個々の知識も大切なのでしょうが、

本当にとことん突き詰めて考えてゆくと、今野さんの言うとおり、

上の「3つのこと」がどんな場面でも一番大切だなと思えるからです。