2013/6/14 法廷内でのTV撮影

Category - へぇ〜な話 作成者:友弘 克幸

友弘です。

(1)では「提訴しました」というニュースの舞台裏をご紹介しましたが、

テレビのニュースでもう一つよく目にするのが、「法廷内の映像」です。

たとえば、こういう映像です。

裁判官3人が、まっすぐ前を(カメラ目線で)見ている、あれです。

よく考えると、ちょっと不自然だと思いませんか?

なぜみんな、「固まっている」のか?

あれはいったい、何をしているときの場面なのか?

 

実は、日本の裁判所では、裁判が行われている法廷内では、写真を撮ることも、カメラで撮影することも、原則として禁止されています(刑事訴訟規則215条、民事訴訟規則77条)。

ただし、社会的な注目を集める事件の裁判の場合は、例外があります。

テレビ局側から「法廷内を撮影させてほしい」という要望があると、裁判長が

「なになに、法廷内の『映像』がないとテレビ報道がやりにくいとな?

 うーむ、しかし法廷内は原則として撮影禁止じゃからな・・・

 では、裁判のはじめの2分間だけ、テレビ報道のために

 特別に時間を取ってやるから、法廷内を撮影してよろしい」

と許可を出すのです。(言葉遣いが何となく黄門様のようになってしまいましたが意味はありません。)

その許可があって初めて、カメラマンは法廷内を撮影することが

できる、というわけです。

ちなみに、法廷画家として活躍されているイラストレーターの

榎本よしたかさんの説明によると、必ず裁判の「冒頭」で撮影をするので、「あたまどり」と呼ぶそうです。

 

私も何度か「あたまどり」の経験がありますが、「2分間」という時間は

かなり厳格に守られています。

撮影開始」の声とともに撮影が始まり、中間で「1分経過」という声が入り、きっかり2分間で「終了です」となります。

この2分間は、裁判官たちは固まったように前、つまりカメラのほうを向いています。

弁護士は席の向きがカメラのほうを向いていないこともあり、基本的に何をしていてもよいはずなのですが、さりとて隣の弁護士と雑談をするわけにもいかず、記録に目を通すにも2分間では短すぎる、というわけで、私の場合、

目をつぶってしばし瞑想する

ことに決めています。

以上、法廷内でのTV撮影の話でした。

次回は、「静粛に!ゴンゴン!」の話を書こうと思います。