10/10 ダンダリン(第2話)
2013.10.10
Category - テレビ番組
「ダンダリン・労働基準監督官」の第2話を見ました。
5年ほど前に、マクドナルド店長さんの事件(東京地裁H20.1.28)で話題になった、
「名ばかり管理職」がテーマでした。
ドラマでは、割増賃金(いわゆる残業代)を過去2年にさかのぼって払うように、と是正指導されていましたね。
なぜ「2年」なのかというと、そもそも、割増賃金などの賃金債権の消滅時効が2年だからです(労働基準法115条)。
ちなみに、労基署から是正指導されてもなお支払わないでいると、どうなるかというと・・・
もちろん、労基署から送検されて刑事事件になるケースもあるでしょう。
そして、あくまで支払いを拒否して、労働者から訴訟を起こされると、さらに大変なことが起こるかもしれません。
敗訴した場合、未払いの残業代の金額に加えて、それに同額の制裁金(ペナルティ)を支払うように、裁判所から命じられる可能性があります(労働基準法114条)。
つまりドラマの例で言えば、未払いの割増賃金5000万円を支払わないまま裁判になった場合、「5000万円+付加金5000万円」つまり
1 億 円 ! ! !
を支払わなければならない可能性があるということです。
これこそ「倍返しだ!」ですね。おっと、これは別のドラマだった・・・。