タイタニックのバイオリン
2013.9.17
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大西洋に沈んだ「タイタニック号」に乗船していた楽団のバンドマスターが使っていたバイオリンが、北アイルランドのベルファストにある同沈没事故の博物館で展示されることになったそうです。(→こちら)
実は、大ヒットした映画「タイタニック」(1997年、ジェームズ・キャメロン監督)は私も見たのですが、ジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)の恋愛物語のところは全然記憶にないのです。
船の先端に2人で立って、両手を広げるあの有名なシーンすら、「何のシーンだったっけ?」というのが正直なところです。
ところが、私の中でただ一つ鮮明に記憶に残っているのが、沈みゆく船の上で演奏を続ける楽団の人々のシーンです。
絶望的な状況の中で、最後まで、自分たちの使命を全うしようとする彼らの音楽家魂というか、プロ根性?というか、そういうものを感じて涙した記憶があります。
(あの映画を見て同じように感じた日本人は実は多いのではないだろうか、と勝手に考えていますがどうでしょうか。)
黒く変色したバイオリンの写真を見ると、最後までそれを引き続けたバンドリーダーの思いを想像して、また胸が熱くなってしまったのでした。