診断書、診療報酬明細書を入手する方法は?

交通事故で、診断書、診療報酬明細書が必要になる場合と、入手方法について解説します。

診断書、診療報酬明細書とは?

診断書とは、入院、通院をした病院の医師が、傷病名や症状を記載した書面です。

診療報酬明細書とは、医療機関が医療費を請求するために作成する書面で、患者に対する処置や薬剤等が記載されています。

診断書、診療報酬明細書が必要になる場面は?

自賠責保険の被害者請求

自賠責保険の被害者請求を行うときには、治療を受けた全ての病院の診断書、診療報酬明細書が必要となります。

自賠責用の書式で作成しないといけないので、普段の通院で渡される明細書で代用することはできません。

治療費の証明

保険会社が治療費を支払っているときには、保険会社が診断書、診療報酬明細書を入手しています。

裁判で治療費について損害として主張するときには、診断書、診療報酬明細書を証拠として提出するのが一般的です。

ただ、文書料がかかりますので、事故直後の診断書と、毎回の領収書で損害を証明したり、病院で治療費の証明書を発行してもらうこともあります。

診断書、診療報酬明細書の入手方法は?

被害者が病院に請求する

病院に診断書、診療報酬明細書の作成を依頼すれば、特に問題なく交付してもらうことができます。

ただし、毎月の分の診断書、診療報酬明細書を作成してもらうことになるため、治療期間が長いと文書料が高額になることに注意が必要です。

保険会社にコピーを依頼する

保険会社が治療費を支払っているときは、すでに診断書、診療報酬明細書を入手していますので、この写しをもらうのが費用負担もなく簡単です。

保健会社は拒否することなく写しを送ってくれます。

被害者が病院に診断書、診療報酬明細書の作成を依頼しても、「もう保険会社に送っているので、保険会社から入手したらどうですか?」と言われることもあります。