2013/7/9 交通事故訴訟でのドライブレコーダーの映像について

Category - 交通事故 作成者:髙橋 裕也

 最近は,タクシー業界などでドライブレコーダーが普及してきていることもあり,交通事故の裁判でドライブレコーダーの映像が提出されることがあります。

 ドライブレコーダーの映像だけで事故状況の全てが明らかになるわけではありませんが,相手車や自車がどのように走行していたかがある程度分かりますし,事故状況の把握に大きく役立つこととなります(タコグラフもあれば走行速度もわかりますので,より事故状況を把握しやすくなります)。

 ドライブレコーダーの映像を証拠として提出するときには,映像データをCDで提出するだけでなく,ポイントとなる場面を何枚か写真化して提出することになります。

 裁判の期日で過失について議論するにしても,映像データを写真化したものを前にして,「この写真の場面のときに,相手車がこのように走行したことが・・・」といった形で議論をしていかないと,何が問題になっているのか整理していくことができないですし,また,弁護士が書面を書くにしても,裁判官が判決を書くにしても,写真化したものがないと書きにくくて仕方がないためです。

 なお,私は動画を写真化するときには(ドライブレコーダーの映像に限らず),パソコンの「Print Screen」キーと,「ペイント」を使用する方法を使っています。

 動画を全画面表示したパソコン画面を「Print Screen」キーでコピーして,「ペイント」に貼り付けて印刷するだけのことですが,専用ソフトを使わずに動画を写真化できて便利です。